iPhone を買いました。自宅でバーが一本も立たなかったので、MNP使わずに新規で契約したのは正解でした。それに、おさいふケータイに慣れてしまうと、もう戻れません。iPhone にオートチャージな Suica を張り付ければ一緒という人もいるけど、それはかっこわるい...



<p>なぜ iPhone を買ったか。次世代の UI に触れるためです。iPhone の UI は、今までの UI とは非連続な進化だと思うのです。マルチポイントな UI や、指を滑らす速度に応じてレスポンスが変わるUIは今までも存在したけど、世間一般に認知・普及させたのは iPhone が初めて。これからの UI は、iPhone を一つの基準として、その上に進化を重ねてゆくのでしょう。</p>

<p>帰りの電車の中で感動したのは、Google Map + GPS のアプリ。現在位置を追跡しながら、Google Map が動くんです。NAVITIME でも同種のことはできるのだけれど、拡大縮小自由で地図も航空写真も表示できる Google Map を利用しているところが違う。ボタンでなく、指先のタッチで地図を操作するところが違う。使いやすさに格段の差を感じました。</p>

<p>他社のタッチパネル携帯との比較を見ると、スペックからは推し量ることのできない、操作感がつかめます。作りこみの緻密さで、iPhone は少なくとも他社の2-3年先をいっているようです。</p>

<p>一年前に EMOBILE の EM-ONE も買ったのだけど、すぐに飽きてしまって持ち歩かなくなりました。その数年前にりなざうも買ったけど、これもすぐに飽きました。りなざうも EM-ONE も、既存のデバイスの延長線上にあるもので、パソコンの代用品、それもサイズの制約から使いやすさを犠牲にした代用品の域を出ていません。iPhone は、既存のデバイスに改良を加えてできたものではなく、それらとは異なる、進化の非連続点にあるデバイスです。</p>

<p>ソフトウェア技術者にとって、これからの時代の標準となる UI を体感することは、必ずやプラスになります。一種の投資です。そう考えないと、今後二年間で20万円弱支払うことになる自分の行動を正当化できません、よね。</p>

<p>iPhone を買う前に、無料公開されている iPhone in Actionの Part1 を読み、そこで初めて、iPhone のネイティブアプリは Objective-C で書くことを知りました。iPhone のプログラミングモデルは秀逸であるらしいので、手を染めてみたいのですが、Mac を買わなければならないところが悩ましいです。</p>