ハイスピード英会話(High Speed English)についてちょこっと書いたエントリにアクセスがあるようだ。もう2年前のことになるが、ホテルで行う5日間コースについて書いた文章があるので、ここに公開しようと思う。眠っているよりは、誰かの目にとまって何かの役にたつほうが、情報の価値があるというものだろう。

2008年時点でのハイスピードイングリッシュは、富士の自然の村研修センターと府中のホテルコンチネンタルの2箇所のみで行われている。自然の村研修センターは、主催する社員教育研究所自身が所有する施設である。環境が厳しいこともあって、訓練に適している。そう、訓練だ。学習や勉強ではなく、訓練。軍隊式と言ってもいいだろう。

私ははじめ、この自然の村研修センターの7日間コースに参加し、このストイックさが気に入り、その数ヵ月後に5日間コースの門を叩いた。この5日間コースはホテルアストン熱海で開かれた。現在は会場から外されてしまったホテルだ。私はこの2箇所での訓練しか知らない。ホテルコンチネンタルのことは知らない。それでも、参加を検討している方々の参考にはなると思う。

人の名前は全て伏字にした。オリジナル文章は仲間内で読んでもらうために書いたもので、全て固有名詞が入っていた。また、個人のプライベートに関わる話題も省いた。

2007年の初めころの話であるということを前提に、そして今はもう使われていないホテルだということに留意して読んで、参加への検討材料としてもらえれば嬉しい。

私自身は、もう行くことはないかもしれないが、あの2回の合宿は、今でもいい思い出として残っている。サバイバル的なトレーニングのおかげで、自分の英語力の壁をひとつ超えることができたと思う。7日間ないしは5日間の時間と、20万円弱のお金を投資した価値は、充分にあった。


teachers

今回の先生は、xxx と yyy でした。

HSE のシステムでは、毎回 head teacher を変えるそうです。正月休みのときは、xxx が head teacher で、今回は yyy が head teacher のはずなのですが、yyy の希望により、今回も xxx が head teacher でした。「今回は yyy なんだけどなぁ」みたいな感じで、xxx がぼやいて?いました。

students

生徒は10名。男性8、女性2です。placement test により A team と B team に5名ずつ、分かれました。color はありません。前回の方が人数が多いこともあり、レベル分けが2段階しかないのですが、A team にいた私としては、特に問題を感じることがありませんでした。Debate がないことも理由の一つかもしれません。

hotel

今回のホテルは、熱海のホテルです。熱海駅からタクシーで15-20分。遠いです。山の中です。何もありません。熱海の中でも、最も駅から遠いホテルの一つです。コンビニは車じゃないと行けません。ある生徒は、タクシーの運転手さんから「勉強には向いてますね」と言われたとか。

部屋は個室です。ツインの洋室を一人で使いました。部屋にはトイレがついています。風呂は大浴場のみ。大浴場は温泉らしいのですが、普通のお湯と区別がつきませんでした。先生に、あれって温泉なんですかと聞いたら "they say so."

食事は、富士よりは見た目が良いです。ただし、量に対して不満をもつ人が多かったように思います。xxx は夜中にホテルの自販機でカップ麺を買って食べてました。

レッスンする部屋には、ホテルの人が水とほうじ茶を用意してくれました。いつでも飲めます。紙コップなので、富士のようにカップを洗わずに済みます。

yyy に聞いてみました。いろんなホテルでやってるけど、どこでやるHSEが一番いい?と。そうしたら、「富士とここ(熱海)」以外ならどこでもいい、という答えが... 富士と熱海の共通項は "jail" だそうです。周りになにもないから、どこにも行けない。部屋でインターネットも使えない。

平日は、他のお客さんがほとんどいませんでした。大浴場(とても大きい)に行くと、私一人だけ。

プール付きであることがあらかじめ判っていたので、水着を持っていって3晩泳ぎました。夜プールに行くと、一人です。事故ったら危ないかもしれません。

party

今回は5日コースなので、party は4日目の夜のみです。富士のように風呂の時間を気にしなくていいので、2時間 + α(残った人のみ)楽しめました。ただし、食べるものが比較的短時間で無くなってしまいました。

motivation

生徒の motivation は、富士の方が高かったように感じています。私は、富士のコースでは日本語の会話を見かけなかったのですが、今回は、先生のいないところで時折日本語が話されていました。

集まった生徒の motivation が低いというよりは、環境によるものなのでは、と考えています。富士のコースは環境が貧弱で、サバイバル感がありました。今回はホテルで、文明の馨りがするし、ホテルの従業員との会話は日本語だし、他の宿泊客がいると英語を避けたい気分だしと、いろいろ悪条件が揃っていたことが原因ではないかというのが私の意見です。

(比較的)快適なところでレッスンを受ければ、心もゆるくなりますよね。他のホテルは、近所にコンビニがあったりするそうなので、もっとゆるい?

relationship between students

富士のコースのほうが、最終日の生徒間の関係は強いかもしれません。 一緒にいる時間という観点ですと、単純に 7日と 5日の違いのみではなく、

  • 宿題をするとき、自室でやるか教室でやるか

  • 寝室が個室か共用か

  • 風呂が一緒かバラバラか

  • 食事の準備をするか

という点にも差があります。

あとは、survival を感じさせる環境の影響ですかね。

戦争の戦友 >>> HSE富士の戦友 > HSEホテルコースの戦友

meal

富士よりは、見た目がはるかに良いです。味もまあ良いです。量は富士の方が 多いかも。先生たち(もっといいホテルをしっている人たち)にとっては 不満のようでした。生徒たち(もっと酷いところを知らない人たち)にとっても 不満のようでした。幸せだったのは私一人(富士しか知らない人)だけかも しれません。

今回、meal crew はありませんでした。chief もなく、食事の際の Are you ready? Let's begin もなく、4人がけのテーブル毎に、集まったテーブルから食べ始めていました。

食事に限らず、富士のコースに存在した様々な理不尽な?統制を取り除いたのが、ホテルでの HSE です。

lesson

7日間コースと 5日間コースのレッスン(訓練?)の違いを箇条書きでまとめます。

  • Debate が無い。

  • sports が無い代わりに、ホテル内での chatting またはホテルの外の散歩。

  • Problem Solving は Seafood Restaurant と Factory Tour。(同じ!)

  • Inverse Question Training は Zatouichi のみ。Nattou が無い。

  • Question Training は同じところまで進んだ気がする。3回/日やったりしたから。

  • lesson は 8:00-19:00

Lesson の教材は、もう何年も変わっていないそうです。zzzさんが過去に何度も変更を試みたけど、その度に上から拒否されてるそうです。残念。


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