Amazon EC2 Spot Instances をウェブサーバに使う
Spot Instance は通常のインスタンスの約1/3の価格で使える激安サーバ。入札価格を超えるとインスタンスが停止してしまうので、ウェブサーバには使えない。データ処理などの非同期で、今すぐじゃなくていいけどいつかは動いてほしいような処理に適している。ウェブサーバは、いつ来るかわからないユーザからのリクエストに応えなくてはならないので、スポットインスタンスのような動いたり止まったりするサーバには向かない。 でも激安なのだから、ウェブサーバにも使ってみよう、と思い立ってやってみた。どうするか。入札価格を通常のインスタンスと同じ(今回は$0.085/hour)にしてみるのである。通常のインスタンスの価格を超えないという保証はまったくないが、そこまで価格が上がることも、そう度々あるもんじゃないだろうと前向きに考えている。入札価格で課金されるわけではない。あくまでも時価で課金される。極端な話、1時間あたり$100で入札しておけば、まず落ちることのない、それでいて常にスポットインスタンス価格のサーバになる(と期待している)。 そんなうまい話あるのか。動かし始めて7時間。今のところ順調に動いている。何か落とし穴があるのかもしれないが、しばらくこれで続けてみる。ところでこのウェブサーバは、「だいたいいつも動いていて欲しいけど、たまに止まっているくらいなら、まあ許す」というサービスを提供している。さすがに重要なサービスで試す勇気はまだない。でも思い込みを捨ててゼロベースで考え直すと、世の中、それでいいサービスはたくさんあるんじゃないだろうか。止まったら再起動すればいいという割り切りと、1/3の価格を天秤にかけてみよう。