室内アンテナで地デジ化
実家をようやく地デジ化した。工事は自前。工事といっても、室内アンテナをケーブルでテレビにつないだだけだ。
最初、アマゾンで八木アンテナのUWPAと5mのケーブルを買った。計5,000円ほど。これをテレビに直結してそのまま映ればいいなと思ったのだが、まったく映らなかった。場所は埼玉県南部。東京タワーの電波が問題なく入るはずの地域だ。
そこで、家に一台しかない、40インチ近いテレビを2Fに運び、ベランダに出て室内アンテナの位置と向きを工夫すると、ほぼ問題ないレベルで映るようになった。なるほど。数十センチの差で映りがかなり変わるとは聞いていたが、確かにその通りだ。
アンテナ設置場所の基本は、高く、高く。そして適切な向き。ベランダにただ取り付けるだけでも実用上の問題は無さそうだったが、より高く上げることにした。もちろん素人なので、屋根の上には上がりたくない。ベランダに長い棒を立てて、その上に取り付けよう。
「長い棒」として、物干し竿を買ってきた。2本に分かれた竿をつなげると3m近くにまでなり、そこからさらに伸ばすこともできるスグレモノが1,280円。取り付ける室内アンテナは風の抵抗を大きく受けることもなく、軽いので、強風の際にも強度は問題ないだろうと考えた。雷も、周囲のアンテナのほうがはるかに高いので、心配ない。
ケーブルは4Cの30mを2,480円で購入。アンテナケーブルは3C、4C、5Cといろいろある。この数字は太さを表す。太いほど電波の減衰が少ない。映りを良くしたいなら5Cのほうがいいが、太く重く曲げにくいので、室内の取り回しがしにくい。まじめに測っていないものの、20mケーブルでは足りないと予測された。2階のベランダからエアコンの穴を通して引き込み、階段を通り抜けて1階のテレビまで引っ張っていくには、30mくらい必要なはずであった。実際は27mくらいを使った。大正解。
アンテナとテレビをケーブルでつなぐためには、ケーブルの両端にF型接栓というコネクタをつける必要がある。ケーブルの被覆を1cmほど剥いて、コネクタを差し込む。初めてでも1個つけるのに10分はかからないと思う。慣れた人なら3分あれば十分かもしれない。こちらに詳しい説明があった。
映りは上々。必要なチャンネルがすべて入った。大雨、大雪の際にどうなるかはまだわからないが、まずはよくできた。室内や階段の上方を黒いケーブルが這っていていて美しくはない。でも、合計1万円前後と数時間の手間で地デジ化できたので、満足している。
まとめ ― 室内アンテナで地デジ化するときに必要なもの
・室内アンテナ(室内といっても、ベランダに取り付けられるようになっているものが多い)
・アンテナケーブル(5C、4C、3Cなど数種の太さがある)
・F型接栓 2個(ケーブルの太さに合ったものを購入する)
・多少の工具(アンテナケーブルに接栓をつけるときに必要。カッターでも問題ない)