日曜深夜のドワンゴ本社前。メガネをかけた30前後の男が倒れていました。スマホを持っているからホームレスではなさそう。声をかけても、足を揺らしても反応なし。その足も、なんだか冷たい。

寝ているのかどうかわからないまま、生まれて初めて119番。6分で到着。消防車が先に、そのあとすぐに救急車。なぜ消防車?と思いましたが、そのとき一番速く現場に到着できるのが消防車だったそうで。合わせて総勢7-8名が到着。この時間は人通りも少なく、他に囲む人は通りがかりのおじさん一人だけ。

「おにーさん!わかる?」と救急隊員が大声で呼んでも、揺さぶっても全く反応なし。ああ、これは意識レベルを確認しているのだな。「手がつめたい」という会話も聞こえてくる。もしかして、あれだったら、今夜いい夢見れないな。

救急隊員が2人がかりで、頭の方と足の方を抱えて担架に乗せかけたそのとき、男はようやく目を覚ましました。おおお、生きてた。そこまでしないと起きないって、どんだけ飲んでたの。隊員が意識確認用の質問をいくつかする中、「早く帰してよ」と振り切り、彼はふらふらと帰っていきました。なんだ元気じゃん。

でも今晩は冷えるし、あそこに放っておいたら朝には遺体になってたかもしれないから、呼んでよかったのかな。