香港経由で深圳(シンセン)に来ています。ネット環境が思った以上に快適です。

中国電信(China Telecom)が運営する Wi-Fi で、以下のサービスが利用できました。しかも実用上困らない程度に速い。

  • Github
  • Slack
  • Chatwork(初回アクセスの loading が長いが、終われば普通に使える)
  • Backlog
  • SSH で EC2 のサーバにログイン(キー入力の遅延は問題無し)
  • AWS Console
  • Skype(ちょっと試した分には、音質は問題なし)
  • Yahoo! Japan
  • Outlook.jp

Chrome のアドレスバー検索を Y! Japan にしておけば、検索も困りません。Gmail、Facebook、Twitter は使えませんが、iPhone への通知は生きているので、通知されたものに関してはリアルタイムで気づきます。

そして、中国移動香港(China Mobile Hong Kong)の SIM を使ってスマホでテザリングすると、ローミングで香港経由にできるため、中国本土からも Gmail等が利用できます。ただし 標準で1日72MBまでなので、必要なときに最低限のことがピンポイントでできる程度です。でも、自由な通信ができるとできないとでは、大違いです。データパッケージを購入して上限を増やせます。

中国本土のネット環境を使う場合のウェブ開発

  • 開発対象のサイトでJSライブラリを googleapis.com からロードしていると、ローカル環境であっても動きません。
  • 開発対象のサイトにFacebookボタン、Twitterボタン、Google+ボタンなどを設置していると、タイムアウトまで待つのでブラウザのくるくるが長時間続きます。
  • その他 Google がオンラインで提供する各種ライブラリに注意。
  • 中国本土から日本の EC2 インスタンスに ssh したところ、ほとんど遅延もなく快適です。日本からアメリカの EC2 に ssh するのと同じような感覚。
  • S3 Bucket へのアップロード(s3sync)ができずタイムアウトする。アップロード画像をローカルからS3に置くような処理はできないと思う。

中国本土に入る前にやっておいたほうがいいこと

  • 【超重要】China Mobile Hong Kong の SIM を入手してアクティベーション、接続確認をしておく。香港国際空港の China Mobile HK で購入できる他、日本でも Amazon などで購入可能。これさえあれば、あとは何とかなります。
  • 【次に重要】上述のSIMを使う場合、TD-LTE対応の SIMフリースマホか、ポケットWi-Fiを用意しておく。
  • 【無くてもいい】めんどうな設定を省きたい場合は、海外用の Wi-Fi機器をレンタルしておくと、現地の携帯電話回線を使って、手元のスマホをWi-Fiで使える。何も考えなくていいので便利。Global Wi-Fi(http://townwifi.com/)など。香港と深圳は携帯会社が異なるため、それぞれレンタルする必要がある。今回は利用していない。上述の CMHK SIM を使う場合は、無くてもなんとかなる。
  • Gmail を常用している人は、Outlook などの別のメールアカウントを用意して、Gmail からメールを転送しておく。ただ、Microsoft がメールの内容を中国政府に公開する可能性があるので、機密性の高い業務をしている場合には避けたほうがいいかもしれない。
  • Dropbox、Google Drive の同期を済ませておく。Google Docs にもアクセスできないので、開発に必要な情報を置いている場合は、あらかじめローカルに置いておいたほうがいいでしょう。
  • Dropbox、Google Drive の同期を切っておく。香港ローミング中に大きなファイルを同期されて容量を使い果たすと困るので。
  • Web版の Google Calendar を見れないので、スマホアプリ、デスクトップアプリに同期させておいたほうがいいでしょう。