Grant Ingersoll(グラント・インガーソル)を囲む会に出席してきた。MahoutコアコミッタのGrantに、Apache Mahoutについて語ってもらう会だ。開催2日前の、直前のゲリラ的募集で30名を集めた会だ。みんなの関心の高さがわかる。濃い人々が集まっていた。そんな楽しい人々が集まった会の懇親会に、仕事の関係で出席できなかったのが悔やまれる。自分の仕事の遅さを呪うばかりだ。

Grantの話自体は、Mahoutの一般的な内容がほとんどだったので、あの場に集まった人々にとっては、だいたい了解済みのことだろう。でも、今後のMahoutで streaming k-means という、今の k-means の100倍速いアルゴリズム(なんじゃそりゃ!)が実装されるとか、パラレルSGDが実装されるとか、やっぱパラレルSVMは難しいね、などの話を聞けたのは良かった。

その中でも一番印象に残ったのはこれ。Mahoutに関わって、どんなことが面白いの、という質問に対する答え。Mahout は、やっていることがそもそも難しいし、それを高速にするというのも難しい。難しい + 難しいで、夜も眠れないことがあるほど。でも、そういった難しいことに挑戦していかないと、自分の仕事が、居場所がなくなってしまう。面白い仕事ができなくなってしまう。だから挑戦し続けたい。そんな感じの話だった。

そうだよね。時間が無いときに難題が積み重なるとウキーッとなったり、現実から逃避したくなるけど、それを喜べるようになりたいね。言われてみれば当たり前のことなんだけど、世界の第一線で活躍している人の口から直接聞くと、自分も頑張ろうって思う。

そういえば、Taming Text は、11月か12月に出るんじゃないか、と言っていた。数え切れないリスケジュールを経て、いまManningのサイトには、10月発行と書いてあるのに。あの本は、出る出るといい続けて、もう3年以上経つ。本当に今年中に出るのか、いまいち信用できない。でも、書籍のスケジュールって、常にそんなものだ。