パケホーダイ全盛のこの世で馬鹿なことだとは思うが、初めてパケ死を経験した。Android Dev Phone 1 に iPhone 3G のソフトバンクの SIM を刺して使っていた。パケット定額フルが適用されるものと思っていたのだが、ソフトバンクから○万円超えてるよとの通知をもらって驚いた。定額分にカウントされず、PC から USB などでつないで、モデムとして携帯を使ったときの料金になっているというのだ。

瞬間的に思ったのは APN を iPhone 3G のものにしていないということ。そこで早速、APN を変えてみた。ただ、それで定額になるかどうかは、明日にならないと確認ができない。ソフトバンクでは、たとえユーザーサポートに電話しても、前日分までの料金しかわからない。さらに悪いことに、自動案内やWebからは確認できるのは、各種割引制度適用前の金額なので、サポートの人に電話をかけて直接聞くしか、行為の正しさを検証する方法がない。他の多くのユーザーサポートと同様に、ソフトバンクのサポートも、電話をかけると長時間待たされる。

サポートに電話をして正確な料金を聞いたついでに、いくつか尋ねてみた。マイナーな質問をしてしまったようで、1つ回答をもらうまでにえらく待たされる。相手をしてくれたお姉さん、ありがとう。

SIMロックフリー端末を使ってはいけないのか?

音声通話もパケット通信も、使って頂いて構わない。ただ、期待する料金プランが適用されないことがある。

パケット定額フルが適用される場合と適用されない場合をユーザーはどう判断すればよいか?

ユーザーが自ら判断する方法はない。カタログやホームページには「一部機種の機能を利用した場合」は適用されないと記載している。

SIMロックフリーの iPhone 3G を利用した場合にもパケット定額フルは適用されないのか?

適用されない。(マニュアルや裏の人に確認せずに回答していたので、本当かどうかはわからない。ここはもっと念を押して聞けば良かった)
本当は、APN のことも聞いてみたかったのだが、SIMロックという言葉の意味から説明しなければならなかったサポートの人にそれを聞けば、さらに待たされることが明らかだったので、あきらめた。そもそも非公開情報なので、簡単に答えてくれるとも思えない。

パケットの請求額は、ユーザーサポート様の配慮により、ある程度緩和された。パケット定額フルとは程遠い額ではあるけれども。

それ以上は頑張らなかったが、弁護士や右翼やその他交渉上手な人であれば、パケット定額フル料金にまで持っていけるような気がする。料金を手軽に確認する手段が存在せず、適用と非適用の境界も曖昧なので、消費者保護の観点からは褒められた仕組みになっていない。

ところで、APN を iPhone 3G のものにすればパケット定額フルが適用されるようになるのか? その結果は明日以降に判明する。いま、ソフトバンクの 3G ネットワークには、iPhone の負荷が相当にかかっていると言われる。そんな中で、インターネット接続が主であるようなSIMロックフリーの端末が自由に使えるようであれば、いずれその負担はユーザーに回ってくることになる。少なくとも現状のソフトバンクに限っていえば、共存共栄の関係にはなり難い。

ソフトバンクがダメであれば、DoCoMo の mopera U 定額データプランもある。もう少し実験してみようと思う。ただ、現状の Android は、普通に日本語入力が出来ないという点も含めて、常用端末にするのはちょっと厳しい。なので、メイン携帯の DoCoMo を置き換えるというのは躊躇してしまう。

そもそも開発用端末を常用しようというのが間違っているのかもしれないが、それでも、Android には iPhone と同じように夢を感じさせるものがある。未来をほんの少し先取り。そのワクワク感がいい。

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