Dev Phone 1 をソフトバンクで使う場合、選択した APN によりパケット定額フルに含まれるか、含まれないかが変わる。初めに APN として vodafone を使ったのだが、これはマズかった。ソフトバンクから見ると、PC に携帯を接続してモデムとして利用した場合のパケットとしてカウントされているようで、パケット定額フルが適用されなかった。

では、iPhone 3G用の APN (smile.world) ならどうだろう、ということで試したところ、見事、パケット定額フルの分としてカウントされていた。簡単な用件でも、電話すると10~20分もかかってしまうソフトバンクのカスタマーサポートに、2回も電話をして実績値を確認したので間違いない。

ただ、ネットワークに余裕がないといわれるソフトバンクにSIMロックフリーの携帯をつないで定額のパケット通信をじゃんじゃん使われると、ソフトバンクも困るだろう。想定外のトラフィックが増えたら、何らかの規制をされそうだ。その規制がいつ始まるのかは、ユーザーには読めない。キャリアが困れば、それはユーザーに跳ね返ってくる。Dev Phone 1 での 3G は、最小限にした方が、お互いに幸せであるように思う。

ソフトバンクとしては、総務省の先導で2010年に実現するかもしれないSIMロックの解禁と、2009年に日本でも正式に発売されるであろうAndroid携帯と、自社の3Gネットワークのトラフィックを睨みながら、舵取りをしなければならない。ソフトバンクモバイル自身も、2008/12/09 に、Android を推進する Open Handset Alliance (OHA) に参加したことが正式発表された

なお、電波法的な観点から、Android Dev Phone 1 の日本での利用に法的な問題があるのか無いのか、というのは難しい問題らしく、調べれば調べるほど、よくわからなくなる。日本Androidの会でも議論されている。これについては、総務省に正式に問い合わせている方がいらっしゃるので、30日以内に総務省の見解が明らかになる。

ここで「使ってはいけません」という趣旨の回答が返ってくると、Dev Phone 1 での 3G、Wi-Fi、Bluetooth を使った開発の情報がアンダーグラウンド的に流通、またはぼかして流通することになるので、開発者としては痛い。

参考

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