2009年12月14日、Amazon は新しい価格体系の EC2インスタンス「スポットインスタンス」をアナウンスした。株価のように価格が変動するインスタンスで、ユーザが決めた入札価格がその時点の価格を上回っている間、インスタンスが起動し続ける。 驚きなのはその価格。直近の履歴を見ると、1時間あたり$0.026~$0.035あたりを変動している。つまり、1時間2-3円程度でサーバが借りられる。1ヶ月起動し続けたら2000円くらい。
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ユーザのリクエストを直接処理するウェブサーバやデータベースサーバに使うのは難しいが、いつ動いてもいいような処理なら劇安でこなせる。例としてAmazonは、画像・動画処理、科学技術計算、金融分析などへの利用を勧めている。ウェブアプリケーション本体に使うことはできなくても、溜まったデータをバッチ処理して利用状況を集計するなどの用途には問題なく使える。 今までの EC2 だけでも価格破壊だったのに、リアルタイム性を要しないデータの処理コストが、さらに1/3に下がった。コスト急減の影に新しい商売あり。うまい適用分野さえ見つければ、ビジネスの種になりそう。

Spot Instance をリクエストする。1時間あたり $0.028 で。
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リクエスト直後のステータスは Open。まだインスタンスは動いていない。
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現在価格が $0.026 なので、しばらく待っているとインスタンスが起動する。
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1時間だけ動かしてみた。料金は $0.03。1セント未満が切り上げられた。
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料金の詳細。確かに $0.026 で課金されている。
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