2016年4月12日から4月15日までの間、ニコ技深圳観察会に参加してきました。一足早く4月9日に香港経由で深圳入りし、4月17日まで9日間滞在しました。実は1月にも7日間滞在しているので、そのときの経験も踏まえて、深圳という魅力的な都市についてまとめます。

ニコ技深圳観察会

ニコ技深圳観察会というのは、チームラボの高須さんが主催している深圳のハードウェアスタートアップ、工場、世界最大の電気街華強北のツアーです。2014年8月から始まり、今回で4回目を数えます。

4月12日の朝9時に華強北のケンタッキー前にいること、という現地集合、現地解散の、比較的参加のハードルが高い催しにもかかわらず、今回は30名弱の方が参加されました。企業や所属機関からの出張よりは、自腹の方が多い印象です。

当然、世間の平均から比べると、いい意味で変わった人々、尖った人々が集まります。深圳そのものの魅力もさることながら、このような方々と知り合い、刺激をたくさんもらえるというのも、ニコ技深圳観察会の大きな価値です。

僕は一ヶ月くらい遅れて、ようやくこの原稿を書いているのですが、観察会終了後のみなさんのFacebookやTwitterを見ていると、よくもまあ、これだけアクティブに行動するものだと、驚きを隠せません。このフットワークの軽さがあるからこそ、ニコ技深圳観察会に参加されたのでしょうね。

深圳という都市

中国本土で最も平均所得が高いといわれるほど経済発展した深圳ですが、1980年代までは寂れた漁村でした。香港に隣接しているという地の利を生かして、鄧小平によって初の経済特区に指定されてから急速に発展した、意図的に作られた近代都市です。

深圳市の面積は東京都とほぼ同じ。形も東西に長く、東京都のようです。そこに3000万人超とも言われる人々が暮らしています。全国から人が集まって出来た深圳は、広東省の中にありながら、広東語ではなく普通語が話されています。香港は広東語ですので、深圳は、広東語圏にぐるっと囲まれた、普通語都市です。

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