Apache + Passenger で運用している Rails のサービスにアクセスが集中し、503 Server Temporarily Unavailable が出るようになった。まずはサービスを数分止めてでも復旧させようと、2倍の性能を持つインスタンスに変更してみた。が、それでは足りず。結局、元の8倍の性能を持つ(と思われる)インスタンスに変更して、なんとか画面が表示されるようになった。ELB や autoscale は導入していないサービスなので、インフラ的にはこれが最も手っ取り早かった。

復活はしたものの、じりじりと遅くなっていく感じがする。まずい。すると同僚が「PassengerMaxRequestQueueSize っていうパラメタがあるよ」と教えてくれた。標準的な conf には書かれておらず、設定されていないときのデフォルト値は 100。これは、処理しきれないリクエストをいくつまでキューに貯めておくかという値。100 で足りなきゃ 500 にしてみよう。

症状は良くなったものの、まだ足りない。とはいえサービスは遅いながらも動いているので、いろいろ調べる余裕ができてきた。passenger.conf をじっと見る。そこで目に止まったのが PassengerMaxInstancesPerApp 4 という設定。これって、アプリケーションあたりの passengerプロセスが 4個までってことだ。それじゃ全然足りない。20にしてみた。

すると、劇的に軽くなった。これか! 今回のケースでは、PassengerMaxPoolSize を大きくすれば、PassengerMaxRequestQueueSize を増やすのは必要なかったかもしれない。キューに入れるというのは、どちらにしても待たせることになるのだから、処理しきれないリクエストを500も抱えても嬉しくない気がする。